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- 簿記3級の資格が欲しい
- 挫折経験がある
- 情報が多すぎてどう始めたら効率がいいのかわからない
- 数字に苦手意識がある
リスキリングの話題になると、ほぼ確実に出てくる簿記。役に立つならといざ始めてみたら「難しくてよくわからない…。」と諦めてしまうこともとても多いです。
私は勉強を始めて2カ月で合格できました。ですが数年前に1度ネット試験を受けて大失敗をして、挫折しています。
そんな経験を活かし、この記事では初学者で挫折するリスクを限りなく減らして合格できるように、実体験に基づいてお伝えしていきます。
簿記3級資格試験の難易度ってどれくらい?
参照:商工会議所
上記はネット試験の表です。だいたい合格率は30~40%。学び方さえ間違えなければ、独学でも十分に合格が目指せる資格と言えます。
学び始める前に意識することは3つ

効率よく学習を進めていくにあたり、学び始める前に意識するとよいことを3つご紹介します。
- いきなり問題を解こうとしない
- 必要なのは計算力よりも読解力
- 学び始めはテキストを買わない
いきなり問題を解こうとしない
最初は結果を急ぐあまり暗記に頼ってしまったり、問題をうまく解こうとすることに意識がとられてしまいがちです。ですが、そこはグッ!とこらえて、まずは仕組みを理解することから始めると、後々とても楽になります。
急がば回れ、です。コツとしては、問題ではなく答えに注目すること。どうしてこの問題からこの答えが出てきたのか。出口から考えると学習しやすくなると思います。
極論、学習を始めてから1週間くらいは、問題をチラッと見て、答えをすぐ見てしまうくらいでもいいです。
・まずは仕組みを理解する
・問題ではなく答えに注目
・出口から考える
必要なのは計算力よりも読解力
簿記の学習では電卓を使って計算していきます。ですので、純粋に計算そのものに悩まされるということは、ほぼありません。
問題の意図を正しく読み取る読解力の方が、はるかに重要だと感じました。なぜなら、答えを導き出すためにはまず問題文から情報の取捨選択をしなければならないからです。
仕組みを理解し、読解力で問題から必要な情報を探し出し、最後に計算する(問題を解く)
この流れが長期的に見て、知識の定着も良くなります。
・仕組みを理解し、読解力で問題から必要な情報を探し出し、最後に計算する(問題を解く)
学び始めはテキストを買わない

全く知識がない状態でいきなりテキストを買ってしまうと、本当に自分に合っているテキストなのか判断がつかず、最悪全く使わずに放置してしまう可能性があります。テキストを買う前に、まず無料で学べるツールを活用することを検討してください。
無料で学べるツールでおすすめなのは、下記のとおりです。
【簿記系YouTuber?】ふくしままさゆきさんの講座です。暗記に頼らずしっかり仕組みから理解を深めていく方針で解説されています。その分時間はかかってしまいますが学習内容の定着は良いです。図解や生活に身近な例などを交えてお話してくださるので、数字に苦手意識がある方でも無理なく学ぶことができます。3級合格後、2級へ進むことも考えている方であれば2級の講座もありますので、そのまま学習を進めることもできます。
ふくしまさんの動画を2周ほどした後、CPAラーニングを利用するのも良いです。ふくしまさんはCPAラーニングでも講師を務めています。youtubeでの講座に比べて試験問題に近い内容で講義されていますので、より実践的な知識が身につきます。
CPAラーニングは無料ですが、会員登録が必要になります。また使用するテキストはダウンロードしなければならないので、自宅にプリンターが無い方はコンビニなどでプリントアウトしてください。
・無料で学べるツールを活用
・学び始めは【簿記系YouTuber?】ふくしままさゆきさんがおすすめ!
合格に必要なテキストは1冊だけ
ふくしまさんの動画を2周、CPAラーニングを1周。これを1カ月で学んだ後、テキストを購入します。なぜなら、この2つのみだとどうしても実践的な部分がフォローできないからです。具体的に言うと試験問題ならではの言い回し、PCの操作などです。
数年前に挫折したときはこの実践的な部分の対策が甘かったことが原因でした。そんな部分をまるっと全てカバーしてくれたのがこのテキスト。

●本書の特徴は以下のとおりです。
・本試験タイプの問題12回分(うち4回分は予想問題)を収載
・TAC現役講師陣による解説、「解答への道」で理解力大幅アップ
・本試験問題に入る前に、本試験各問の特徴がわかる「TAC式出題別攻略テクニック」で、問題ごとの対策はバッチリ!
・本試験と全く同じ環境でできる「模擬試験プログラム」10回分付き(本体とは別問題)引用:楽天ブックス | 商品説明
「模擬試験プログラム」は、PCさえあれば本試験の環境をそのまま自宅で再現できるので非常におすすめです。しっかり時間計測もしてくれます。問題としてのクオリティも本試験そのもので、このプログラムの問題で合格点に到達していればほぼ確実に合格できます。
後半1か月間はこのテキストのみをひたすら回していました。1日に1時間~2時間ほど勉強して、本試験に臨んだ頃には模擬試験プログラムで平均85点くらいは安定して取れるように。とにかく第1問と第3問を落とさないように詰めた方がいいです。第2問は解くのに時間がかかる上配点も高くないので、余った時間で手を付けるくらいで十分だと感じました。
おまけ
学習期間中、息抜きに読んでいた本を3冊ご紹介します。せっかく読むのならと、少しでも簿記に役立ちそうなものを選んで読んでいました。
どちらも「会計」に関する本です。簿記に出てくる用語やB/S、P/Lの構造など理解を深めるのにとても役立ちました。特に教養としての「会計」入門は、普段ニュースなどで見聞きする用語の解説であったり「税務」「会計」というものの違いであったりと、知ったら話したくなるような知識が盛りだくさんでおすすめです。
会計は企業の経済的実態忠実に描写することを旨とする、合理性、一貫性重視。税務は民から徴収する年貢の額を決めるもの。合理的判断ではなく政治的判断。ゆえにルールは毎年変わり一貫性もない。
これを読んだとき「そんな大きな違いが!」と目を丸くしました。もっと勉強しなければ…!
まとめ
簿記学習において、どのように進めていけば初学者で挫折するリスクを限りなく減らして合格できるか。まとめると以下の通りです。
1、いきなり問題を解こうとしない
・まずは仕組みを理解する
・問題ではなく答えに注目
・出口から考える
2、必要なのは計算力よりも読解力
・仕組みを理解し、読解力で問題から必要な情報を探し出し、最後に計算する(問題を解く)
3、学び始めはテキストを買わない
・無料で学べるツールを活用
・【簿記系YouTuber?】ふくしままさゆきさんやCPAラーニングの講座を受ける
社会人になると、勉強する習慣そのものがなくなり、学生の頃のように時間を確保することは難しくなりますが、その分、社会経験によって、学ぶ上での目的意識がはっきりしやすいことが利点かなと思います。
仕事として先に簿記の知識を使えそうな案件を取ってしまったり、生活では家計簿をつけてみたり。アウトプットする場を先に作ってしまえ!というのも、学習の上では効果的ですよね。
資格試験は合格すれば自信にも繋がります。簿記学習において、少しでも挫折を経験する方が減りますように。
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